輸入物価3月も高水準に

ドイツ連邦統計局が28日発表した3月の輸入物価指数は前年同月比6.1%増となり、前月の同7.4%を下回ったものの、これまでに引き続き高い上げ幅を記録した。エネルギーが32.8%上昇して全体が押し上げられた格好で、エネルギーを除いた同物価の上昇率は3.5%だった。

エネルギーでは石炭の上昇率が最も大きく62.6%に達した。原油と石油製品は同43.5%、33.4%で、電力(26.0%)と天然ガス(15.0%)も2ケタ台に上った。

中間財は7.1%上昇した。鉄鉱石が66.8%増、非鉄金属鉱石が25.3%増となったうえ、銑鉄・鉄鋼・鉄合金(29.1%増)と非鉄金属(14.4%増)も上げ幅が大きかった。肥料・窒素化合物は10.5%下落した。

非耐久消費財はプラス2.9%で、農産物は5.4%増だった。豚肉(22.8%増)、コーヒー生豆(20.5%増)、牛乳・乳製品(15.7%増)、カカオ(13.0%増)、動植物性油脂(12.6%増)は2ケタ台の伸びを記録している。

耐久消費財は0.1%低下した。投資財はマイナス0.2%で、電算機器は2.4%下落した。

輸入物価指数は前月比では0.5%減となり、7カ月ぶりに低下した。エネルギーが3.9%下落しており、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.1%だった。

3月の輸出物価指数は前年同月比が2.3%増で、前月比は横ばいだった。

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