英シリアル大手ウィータビックス、米社が買収

米食品メーカーのポストホールディングスは18日、中国食品大手ブライトフード・グループ(光明食品集団)傘下の英シリアル食品大手ウィータビックスを14億ポンドで買収すると発表した。ポストは高いブランド力を持ち、90カ国以上でシリアル製品を販売しているウィータビックスの買収を機に海外事業を強化する。

ブライトフードは2012年に英投資ファンドのライオン・キャピタルからウィータビックスの株式60%を取得。香港の投資ファンドであるベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが15年に残り株式40%を取得した。ブライトフードは英国王室御用達ブランドとして知られるウィータビックスを通じ、年20%のペースで成長している中国のシリアル市場でシェア拡大を目指していた。しかし、粥などの温かい朝食をとる習慣が定着している同国で朝食用シリアルを十分に浸透させることはできず、買収後の業績は低迷していた。

買い手のポストはミズーリ州セントルイスに拠点を置き、北米を中心にシリアル製品を製造・販売している。同社はブライトフードおよびベアリングとの間で、ウィータビックスの中国事業を運営する合弁会社を設立することで基本合意した。ウィータビックスの買収手続きは第3四半期に完了する見通しだ。

上部へスクロール