独ヘラーの中国合弁、天津市近郊に新工場

独自動車照明・電子部品大手のヘラーは4月20日、天津市の郊外に位置する武清区に照明システムの新工場を建設すると発表した。中国の北京汽車集団(BAICグループ)傘下の北京海納川汽車部件股彬有限公司(BHAP)と設立した合弁会社、北京ヘラーBHAPオートモーティブ・ライティング(HELLA‐BHAP)の工場で、2017年10月に生産を開始する予定。BAICグループ傘下の企業や他の中国自動車メーカーに高性能の照明システムを供給していく。

新工場は当初、生産面積が約1万2,000平方メートル、ヘッドライトの生産能力は年120万ユニット、従業員は約250人を予定している。中期的に生産面積を3倍に拡大し、様々な照明製品の生産に対応できるプラント設計になっている。

新工場の製品は、BAICグループ傘下の企業では例えば、独自動車大手ダイムラーと北京汽車(BAIC)との合弁会社である北京ベンツ・オートモーティブ(BBAC)や、BAICグループ傘下の乗用車メーカーである北京汽車(BAIC Motor)などに供給する予定。

合弁会社HELLA‐BHAPは、中国市場向けの生産拠点だけでなく、150人以上のエンジニアを抱える開発機能も持っている。開発チームは、ヘッドランプ、リアランプ、カーボディ照明、内装照明などの開発・マーケティングに従事している。

ヘラーは現在、合弁事業も合わせ中国に13の生産・開発拠点を持ち、従業員約6,000人を抱える。ヘラーの中国事業の売上高は(2015/16年度)は7億ユーロを超える規模となっている。

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