ドイツ乗用車新車登録、4月は8.0%減少

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5月3日発表した2017年4月の国内乗用車新車登録は29万697台となり、前年同月に比べ8.0%減少した。イースター(復活祭)の祝日が今年は4月にあったため、営業日が前年同月に比べ3日少なかった影響が大きい。1~4月の累計は前年同期比2.5%増の113万5,381台だった。

4月は法人による新車登録の割合が全体の65.2%(前年同月比7.9%減)を占め、個人は34.8%(同8.1%減)だった。

4月のブランド別登録台数は、フォルクスワーゲン(VW)が前年同月に比べ12.5%落ち込んだものの、市場シェアは19.4%と断トツの首位を堅持している。2位のメルセデスは10.1%減少(市場シェア:9.3%)、3位のアウディも10.0%の減少だった(市場シェア:9.2%)。

国外ブランドで首位のシュコダは前年同月比8.6%減の1万5,181台に低迷したものの、市場シェアで5.2%を確保した。2位のルノーは4.1%減少(市場シェア:3.9%)、3位のフィアットは24.5%増と2ケタの伸びを示した(市場シェア:3.6%)。

日本勢は、スズキ(42.6%増)、スバル(16.5%増)、レクサス(17.4%増)、トヨタ(12.0%増)が2ケタ増、マツダ(5.9%増)、三菱自(4.8%増)も前年同月を上回った。日産(18.5%減)、ホンダ(31.7%減)は2ケタの減少だった。

燃料別では、ガソリン車が前年同月とほぼ同じ水準(0.0%減)の登録台数を維持、全体に占める割合は55.9%となった。ディーゼル車は前年同月比19.3%減と大きく落ち込み、市場シェアは41.3%(2016年4月:47.0%)に後退した。

電気自動車は前年同月比133.9%増の1,413台に増えた。ハイブリッド車は71.7%増の6,396台で、うちプラグイン・ハイブリッド車は125.5%増の2,174台。液化石油ガス(LPG)車は50.4%増加した一方、圧縮天然ガス(CNG)車は50.0%の減少となった。

■ 生産・輸出、4月は2ケタ減少

独自動車工業会(VDA)によると、4月は営業日が前年同月に比べ3日少なかった影響で、生産が前年比18%減の45万2,100台、輸出も17%減の34万6,100台に落ち込んだ。1~4月の累計では、生産が前年同期比3%減の196万6,600台、輸出は1%減の151万700台だった。

また、1~4月の国内受注は前年同期比1%減、国外受注は同1%増だった。

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