独自動車部品大手のブローゼ・グループは4月21日、中国の上海工場に隣接して建設した新しい統括拠点の開所式を行った。同拠点から、中国および東アジア地域の事業を調整する。また、中国事業の売上高を、現在の12億ユーロから2025年までに20億ユーロに引き上げる目標も明らかにした。これにより、同社の売上高に占める中国事業の割合は現在の約20%から25%に拡大する見通し。
新社屋の投資総額は7,200万ユーロ。同拠点には従業員600人が勤務し、中国拠点12カ所と日本、韓国、タイにある6カ所の工場・営業所を統括する。
ブローゼは20年以上前にウィンドウレギュレーターの生産で中国に進出した。現在は、ドアシステム、シートシステム、電気モーターなど同社の製品全般を生産するほか、現地の開発業務も強化している。中国には現在、従業員約4,000人を抱えている。
中国では特に自動車の電動化に大きな需要があると見込んでいる。上海の統括拠点では、48ボルト用途に関する開発業務などを強化する方針。