ドイツの大卒比率はEU平均以下

ドイツの30~34歳に占める大卒者の割合は昨年33.2%にとどまり、欧州連合(EU)平均の39.1%を大幅に下回ったことが、EU統計局ユーロスタットのデータで分かった。2002年時点では24.2%に上り、EU平均(23.6%)を上回っていたものの、上昇のスピードが鈍く、他の多くの加盟国に追い抜かれた格好だ。(表を参照)

大卒者の割合が最も高い加盟国はリトアニアで、58.7%に上った。ルクセンブルク(同54.6%)、キプロス(53.4%)、アイルランド(52.9%)、スウェーデン(51.0%)も50%を超えている。

主要5カ国では英国の48.1%が最高。これにフランス(43.6%)、スペイン(40.1%)、ドイツ、イタリア(26.2%)が続く。

性別で見ると、ドイツは男性が33.4%で、女性の33.0%を上回った。他の加盟国はすべて女性の方が高く、EU平均は男性の34.4%に対し、女性は43.9%に達している。

EUは30~34歳に占める大卒者の割合を2020年までに最低40%へと引き上げる目標を設定している。すでに39%を超えていることから、これまでのスピードで増えていけば達成できる見通しだ。

英国を除くEU27カ国は20年の達成目標を設定している。このうち13カ国は16年時点で同目標を達成。ドイツを含む14カ国は未達となっている。

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