特殊化学のエボニックが約20%の増収に、販売増と買収の効果で

特殊化学大手の独エボニックが5日発表した2017年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比19%増の36億8,300万ユーロと大きく拡大した。米同業エアー・プロダクツから買収した特殊添加剤事業を決算に組み込んだほか、販売量が増えたことが大きい。

営業利益(EBITDA、調整済みベース)は8%増の6億1,200万ユーロに拡大したものの、増加幅は売上高を下回った。飼料用添加剤の販売価格低下が響いた格好。アクリルモノマーやアクリルポリマー、工業用化学品を手がけるパフォーマンスマテリアルズ部門は同利益が148%増と好調だった。

純利益は33%減の1億6,000万ユーロと大きく落ち込んだ。エアー・プロダクツの特殊添加剤事業買収に伴う費用が響いた。

上部へスクロール