仏自動車大手のPSAグループは5月3日、自動運転車用ソフトウエアを開発するnuTonomyと戦略提携したと発表した。nuTonomyのソフトエアをプジョーのSUV「3008」に搭載し、シンガポールで公道走行試験を実施する。
nuTonomyは、米マサチューセッツ工科大学からのスピンオフ企業で2016年8月からシンガポールでオンデマンド方式の自動運転タクシーの公道試験を実施している。
PSAとの提携では、今夏に自動運転システムの組み込みを完了し、9月にシンガポールで路上試験を開始する計画。共同プロジェクトの初期段階が終了した後は、世界の他の大都市にも自動運転車の走行試験を広げていくことを視野に入れている。PSAはnuTonomyとの提携を通して、モビリティサービスやデジタル分野などで新しい事業機会の可能性を模索していく。