4月のVWグループ販売が減少、イースター休暇響く

自動車世界最大手のフォルクスワーゲン(VW)が12日発表した4月のグループ販売台数は前年同月比1.4%減の84万1,200台と振るわなかった。足元の西欧がイースター連休の影響で3.9%減の30万5,000台へと落ち込んだことが響いた。

国別で最大市場の中国は29万9,700台で、前年同月を1.5%上回った。昨年秋から回復傾向にある米国も3.0%増の5万2,000台と好調だった。

伸び率が最も大きかった地域は中東欧で、11.1%増の6万3,600台に拡大。ロシアは12.3%増えて1万6,000台となった。

ブランド別では主力のVWブランド乗用車(1.8%減の46万8,000台)と高級車のアウディ(5.0%減の15万6,100台)が振るわなかった。ともに欧州販売が減少。アウディはこれまでに引き続き中国でも落ち込んだ。

スペインの乗用車ブランドであるセアトは16.0%増の4万1,400台と好調で、ポルシェも2.5%増の2万2,100台へと拡大した。チェコの乗用車ブランドであるシュコダは横ばいの9万7,300台だった。

商用車ではVWブランド商用車(3.8%減の3万9,900台)とMAN(1.7%減の8,200台)が減少。スカニアは0.3%増の7,000台とわずかに伸びた。

1〜4月のグループ販売台数は333万6,200台で、前年同期を0.7%下回った。中国が4.8%減の119万1,200台と振るわなかったことが響いた。米国は18万7,500台で7.4%増加。地域別では西欧(1.2%増の123万3,400台)、中東欧(12.0%増の23万3,200台)、北米(3.3%増の29万3,200台)、南米(8.1%増の16万1,200台)で増加。アジア・太平洋は中国の不振が響いて5.3%減の129万4,500台へと落ち込んだ。

主要ブランドではアウディ(6.7%減の57万8,700台)とVWブランド乗用車(1.4%減の190万8,900台)が減少。そのほかはすべて増加した。乗用車ではセアト(14.5%増)、商用車ではスカニア(8.8%増)の伸び率が最も大きかった。

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