英保険会社のヒスコックスは9日、英国のEU離脱に備えて、欧州の個人向け保険引き受け業務を統括する子会社をルクセンブルクに設立すると発表した。即座に手続きを開始し、英の離脱が予定される2019年春に先立って業務を開始する。
ヒスコックスは同子会社の設立についてマルタも候補としていたが、EU主要国に近い位置にあり、事業環境が良好といった理由で、最終的にルクセンブルクを選んだ。
英国の金融、保険業界では、同国がEUを離脱して単一市場へのアクセスを失うと欧州業務に支障が出るため、EU内に拠点を設ける動きが相次いでいる。保険では世界最大級の保険引受組合である英ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)が3月末、ベルギーのブリュッセルに拠点を開設すると発表していた。