トルコ家電大手のアルチェリクは、韓国LG電子と展開しているエアコン合弁事業を拡大し、業務用空調システムも対象に含める。ディンチェル社長が3日の記者会見で明らかにしたもので、新事業の技術導入に約2億トルコリラ(約5,200万ユーロ)を投資する方針だ。
アルチェリクとLGは1999年、エアコン事業合弁会社アルチェリクLGクリマを設立。国内市場シェアは50%を占め、欧州、中東、アフリカなどの50カ国超に輸出している。昨年10月に同合弁提携を2023年末まで延長するとともに、業務用製品への進出を決めた。アルチェリクは今年4月から国内でのLGブランドの同製品の独占販売権を保有する。
ディンチェル社長によると、トルコのエアコン市場規模は約10億ドルに上り、業務用製品がその4分の1を占める。現在輸入に依存している同製品の国内生産により、数年で市場規模が2億ドル拡大とみている。