フォルクスワーゲン、中国の安徽江淮と提携

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は1日、中国同業の安徽江淮汽車(JAC)との提携契約を締結した。折半出資の合弁会社を中国に設立し、電気自動車(EV)などの「新エネルギー自動車(NEV)」を共同開発・生産・販売していく。VWが同国に設立する合弁会社は3社目となる。

新会社では工場と研究開発センターを開設してNEVと部品の開発・生産を行うほか、モビリティサービスも提供していく。

VWはディーゼル車排ガス不正問題の発覚を受けて長期経営戦略「トゥゲザー」を策定。環境対応車の大幅拡充方針を打ち出した。最大市場の中国ではNEVを20年に40万台、25年に150万台、販売する計画で、JACと共同開発するモデルは18年から生産する予定だ。

VWは中国でこれまで上海汽車(SAIC)、第一汽車(FAW)と提携して現地で乗用車を長年、生産してきた。環境対応車の現地合弁を両社でなくJACと設立するのは、JACがEVの生産・販売で高い実績を上げているのが理由だ。

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