独建設業全国連盟(HDB)は5月31日、業界売上予測を引き上げた。業界の景気が年初の見通しよりも良好なためで、今年の売上成長率を従来予測の5%から6%へと上方修正した。来年も5.5%の高い伸びを見込んでいる。
全体をけん引するのは住宅部門だ。需要に供給が追い付かないためで、今年は7.5%、来年は7%の成長を予想している。ドイツでは年40万軒を新築する必要があるものの、業界のキャパシティが追い付いていないため、完工件数は今年が32万軒、来年も35万軒に留まるという。
公共建設部門でも今年6.0%、来年4.0%の売上成長を見込んでいる。連邦政府が2018年末までに、交通網の整備に総額140億ユーロの巨額投資を予定していることが追い風となる。
商工業設備部門では人口密集地域でのオフィスビル需要の拡大とドイツ鉄道(DB)の鉄道網整備プロジェクトがプラス要因となり、売上高は今年4.0%、来年5.0%増加する見通しだ。
