ロスアトム、風力発電事業でサウジ企業と提携へ

ロシア原子力公社(ロスアトム)は21日、傘下のロスアトム・インターナショナル・ネットワークがサウジアラビアのゼネコン大手アル・ヤママと風力発電開発での提携に関する覚書を交わしたと発表した。サウジでの風力発電所建設や運営など、協力の可能性を検討する。また、傘下企業が製造する石油化学業界向け装置をサウジに供給することでも基本合意した。

ロスアトムは風力発電を原子力以外で最も成長性の高い事業のひとつに位置付ける。今年2月には、子会社OTEKを通してオランダの風力発電機メーカー、ラガウェイと技術移転を含めた提携契約を締結。これを後ろ盾に風力発電事業での国際市場進出を狙っている。2016、17年に落札したロシア国内の風力発電プロジェクトの総発電能力は約1,000メガワットに達する。

ロスアトム・インターナショナル・ネットワークはロスアトムの国際事業支援を目的に設立された。アル・ヤママは発電所、油田、環境施設など大型インフラ工事の国際大手。

上部へスクロール