企業景況感2カ月連続で記録更新

Ifo経済研究所が26日発表した6月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月を0.5ポイント上回る115.1となり、2カ月連続で過去最高を記録した。現状判断指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに改善しており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は高空飛行を続けている」との見方を示した。

現状判断指数は前月を0.8ポイント上回る124.1となり、10カ月連続で上昇。期待指数も0.3ポイント増の106.8へと拡大し、2カ月連続で改善した。

部門別でみると、製造業の景況感指数はやや上昇した。期待指数がやや改善。現状判断指数は極めて高い水準で横ばいを保った。新規受注と受注残はともに極めて高い水準にあり、生産計画は引き続き拡大基調にある。

卸売業の景況感指数は3カ月連続で改善し、2010年12月以来の高水準に達した。現状判断が過去最高を更新。期待指数も前月を上回った。

小売業でも現状判断と期待指数がともに好転した。特に現状判断指数が大きく伸びた。

建設業では現状判断と期待指数がともにやや落ち込んだ。ただ、受注が好調なことから完工料の値上がりが予想されるという。

上部へスクロール