欧州自動車工業会(ACEA)が6月23日発表した2017年5月の商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の商用車販売は20万4,770台となり、前年同月に比べ9.0%増加した。復活祭(イースター)の祝日の影響で4月は前年同月比7.2%減に落ち込んでいたが、5月は増加に転じた。1~5月の累計では、前年同期比4.6%増の99万2,247台となった。
5月の主要国の登録台数は、英国(2.6%減)が前年同月を下回ったものの、スペイン(19.3%増)とドイツ(13.2%増)は2ケタ増、フランス(7.9%増)、イタリア(9.2%増)も前年同月を上回った。
5月のセグメント別登録台数では、すべてのカテゴリーが増加した。3.5トン以下の小型商用車は、前年同月比8.4%増の16万8,958台。英国(5.3%減)が減少したが、スペイン(21.1%増)、ドイツ(11.6%増)、イタリア(9.2%増)、フランス(7.6%増)は堅調な伸びを示した。
3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比12.4%増の3万2,560台。同カテゴリーでは、英国(17.4%増)のほか、ドイツ(16.7%増)とフランス(14.8%増)も2ケタの増加だった。
16トン以上の大型トラックも前年同月比13.5%増の2万6,572台に拡大した。主要国では、英国(22.6%増)、ドイツ(16.8%増)、フランス(15.0%増)が2ケタ増となった一方、スペイン(0.5%減)が前年同月をやや下回った。
バスは、前年同月比4.1%増の3,252台。フランス(33.6%減)が大幅な2ケタ減だったほか、英国(2.9%減)も低迷した。イタリア(71.6%増)、ドイツ(28.4%増)、スペイン(14.7%増)は大幅な2ケタ増となった。