BMW、米工場に6億ドル投資

独高級車大手のBMWグループは6月26日、BMWグループが1992年6月23日にスパータンバーグ工場を建設する計画を発表してから25年となることを記念する祝賀イベントを開催した。BMWは米国事業の強化に向け2018~2021年にさらに6億米ドルを投資する。同日には、米サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場で3世代目となる新型「X3」の生産を開始した。新型「X3」は2017年秋に市場投入する予定。

BMWグループはスパータンバーグ工場にこれまで80億米ドルを投資してきた。同工場では、1994年9月8日に操業を開始して以来、約390万台を生産した。スパータンバーグ工場では現在、2018年末に市場投入する予定のBMW「X7」の生産に向けた準備を進めている。

スパータンバーグ工場では米国および世界市場向けにSUVモデルの「X」シリーズを生産している。同工場の生産能力は年約45万台で、2016年は41万1,000台以上を生産した。1営業日あたりの生産は約1,400台となる。

同工場で生産した車両の約70%を世界140カ国以上に輸出しており、2016年は28万7,700台、金額ベースで100億米ドル以上を達成した。

また、米国ではサプライヤー235社から部品などを調達しており、2016年はNAFTA(北米自由貿易協定)圏における調達のうち米国が80%を占めた。金額では52億ユーロとなり、米国はBMWグループにとってドイツに次いで2番目の調達市場となっている。

■ 21年までに1000人増員、人材育成に今後5年間で2億米ドル投資

スパータンバーグ工場には現在、従業員9,000人以上が勤務している。BMWグループのハラルド・クリューガー社長は今後について、2021年までにさらに1,000人を増員する見通しを示している。

また、BMWグループは過去10年間に、スパータンバーグ工場における職業訓練・研修に2億2,000万米ドル以上を投資してきた。今後5年間でさらに当該分野に2億米ドルを投資する計画を示している。

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