ダイムラーの4-6月期営業益15%増に、乗用車がけん引

自動車大手の独ダイムラーが26日発表した2017年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT)は37億4,600万ユーロとなり、前年同期比で15%増加した。乗用車部門が好調で全体をけん引した格好。比較対象の16年4-6月期はタカタ製エアバックのリコールと欧州トラックカルテルの引当金で水準が押し下げられており、その反動も大きい。売上高は7%増の411億5,800万ユーロ、株主帰属の純利益は微増(+0.4%)の24億3,900万ユーロだった。

乗用車部門のEBITは70%増の24億400万ユーロと大きく拡大した。販売増と為替差益がプラスに働いた格好で、売上高は7%増の235億7,100万ユーロを記録。売上高営業利益率は前年同期の6.4%から10.2%へと上昇した。

乗用車以外で営業増益を確保したのは金融サービス部門(9%増の5億2,200万ユーロ)だけで、トラック部門は13%減の5億4,300万ユーロ、バン部門は11%減の3億5,800万ユーロ、バス部門は27%減の6,400万ユーロへと落ち込んだ。

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