独銀最大手のドイツ銀行が27日発表した2017年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は4億6,600万ユーロとなり、前年同期(2,000万ユーロ)の23倍強へと急拡大した。コスト削減策が奏功したほか、法務リスク引当金や貸倒引当金が大きく減少したことが背景にある。税引き前利益も102%増の8億2,200万ユーロと好調だった。巨額増資の効果で6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は前年同日の10.8%から14.1%へと大幅に改善した。
利息以外の費用は15%減って57億1,500万ユーロとなった。法務費用の新規計上が前年同期の1億2,000万ユーロから26,00万ユーロに縮小。リストラ費用も2億700万ユーロから9,500万ユーロに減少した。無形資産の減損損失は2億8,500万ユーロから600万ユーロに縮小している。