欧州自動車工業会(ACEA)が7月25日発表した2017年6月の商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の商用車販売は22万9,570台となり、前年同月に比べ2.5%増加した。小型商用車とバスの販売が伸びた一方、中・大型トラックは前年同月を下回った。1~6月のEUの商用車販売は、前年同期比4.2%増の122万1,811台となった。
主要国の6月の登録台数は、イタリア(12.7%増)とスペイン(8.8%増)が大幅に伸びた。フランス(2.6%増)も前年同月を上回った。英国(2.1%増)は5月に減少したものの、6月は増加に転じた。ドイツは6.7%減と低迷した。
6月のセグメント別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が19万3,444台となり、前年同月に比べ3.2%増加した。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比1.7%減の3万2,620台、16トン以上の大型トラックも前年同月比1.0%減の2万6,307台にとどまった。
バスは、前年同月比2.7%増の3,506台だった。英国(9.9%減)、フランス(9.4%減)、ドイツ(6.5%減)では減少した一方、イタリア(57.8%増)とスペイン(32.4%増)では大幅な2ケタ増となり、主要国では明暗が大きく分かれた。