ドイツ機械業界連盟(VDMA)が1日発表した独業界の2017年上半期の新規受注高は前年同期比で実質4%増加した。VDMAのエコノミストは業界のほとんどすべての分野で受注が拡大したことを指摘。景気拡大は鮮明になってきたとの見方を示した。7月の工場稼働率は87.8%に達し、12年以降で初めて長年の平均値を上回った。
上半期の受注をけん引したのはユーロ圏(ドイツを除く)で、12%の伸びを記録した。ユーロ圏外は同3%で、国内は1%にとどまった。
6月の新規受注高は前年同月を実質2%上回った。ユーロ圏外が11%伸びたことが大きい。ユーロ圏は比較対象の16年6月の水準が極めて高かった反動で12%落ち込んだ。国内は3%減だった。
新規受注を3カ月単位の比較でみると、4〜6月は前年同期比で実質5%増加した。ユーロ圏とユーロ圏外がともに10%拡大。国内も4%増えた。