独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは7月27日、アルジェリア北西部のルリザンヌでVWグループ傘下の様々なブランドの車両を組み立てる合弁工場の開所式を行った。当初はVW「ゴルフ」、セアト「イビザ」、シュコダ「オクタビア」、VWの商用車部門であるVWヌッツファールツォイゲの「キャディ」を生産し、2018年からはVW「ポロ」、シュコダ「ファビア」もノックダウン生産する。
VWは2016年11月にアルジェリアの販売代理店SOVACと自動車組み立てを事業とする合弁会社を設立すると発表した。合弁会社SOVACプロダクション(SOVAC Production S.P.A.)には、SOVACが過半数を出資しており、VWグループは少数株主として資本参加している。VWグループは合弁工場の開設により、北アフリカ市場におけるプレゼンスを強化する。
同合弁工場では、1日あたり最大200台を生産することができる。従業員数は現在、550人だが、長期的には1,800人にまで増員することができる。
SOVACは2001年からアルジェリアにおけるVWブランドの販売代理店となっており、現在はVWヌッツファールツォイゲ、アウディ、セアト、シュコダ、ポルシェのモデルも輸入販売している。SOVACはアルジェリアに約90店舗のVWグループの販売ネットワークを持つ。従業員数は1,600人を超える。2015年はアルジェリアでVWグループのモデルを約3万台販売した。