独自動車大手のBMWグループは、電気自動車やプラグインハイブリッド車などエレクトロモビリティのサブブランドとして立ち上げた「BMW i」のモデルを販売する「BMWiエージェント」を撤廃し、すべてのBMWディーラーでエレクトロモビリティを販売する方式へ移行するもようだ。世界全体で2018年10月1日から新たな販売体制に移行する計画という。独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
BMWグループは現在、BMWブランドからもプラグインハイブリッド車「アイ・パフォーマンス」モデルを販売しており、エレクトロモビリティに特化したBMWiブランドと従来のブランドとの境界があいまいになってきたため、販売体制を一本化する。
「BMWiエージェント」では、販売店が車両を仕入れて利益を確保する方式ではなく、メーカーが直販し、販売店に手数料を支払う方式を採用していた。BMWのディーラー連合のペーター・ライザッハー会長は販売体制の移行について『オートモビルボッヘ』紙に対し、「最終的に決断する前に、まだいくつか不明な点がある」と述べ、ディーラー連合からBMWに質問項目をまとめて送っており、近く話し合いの場を持つ意向であると明らかにした。
なお、『オートモビルボッヘ』紙によると、BMWは「BMWiエージェント」を撤廃した後も、「BMW i」モデルのオンライン販売を継続する方針であり、オンライン販売は引き続きBMW(メーカー)が直販する形式を維持する。