6月輸出は小幅増に

ドイツ連邦統計局が8日発表した6月の輸出高(暫定値)は前年同月比0.7%増の1,072億ユーロと小幅な伸びにとどまった。祝日が2日あった関係で営業日が少なかったことが反映された格好。輸出の拡大基調は続いているとエコノミストはみている。

輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏と欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けがそれぞれ2.7%、1.8%増加。EU域外は1.7%落ち込んだ。

輸入は3.6%増の849億ユーロに拡大した。EU域外からが7.5%増と好調で、EUのユーロ非加盟国も5.5%伸びた。ユーロ圏は0.1%減少した。

貿易収支の黒字幅は223億ユーロで、前年同月を9.0%下回った。経常黒字は1.7%減の236億ユーロだった。

1~6月の輸出高は6,384億ユーロで、前年同期を6.1%上回った。EU域外向けが7.0%増加。ユーロ圏とEUのユーロ非加盟国向けもそれぞれ6.1%、4.5%伸びた。

1~6月の輸入高は9.2%増の5,160億ユーロだった。輸入先地域別の伸び率はEU域外が12.4%、EUのユーロ非加盟国が9.4%、ユーロ圏が6.7%だった。

1~6月の貿易黒字は1,225億ユーロで、前年同期から5.3%減少。経常黒字は10.4%減の1,204億ユーロと大きく落ち込んだ。居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支状況を示す第二次所得収支の赤字幅が178億ユーロから268億ユーロへと膨らんだことが響いた。

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