フォードが英で環境対応車への買い替え奨励

米自動車大手のフォード・モーターは8月22日、英国で環境対応車への買い替えを促すため、旧モデルの保有者がフォードの新型車を購入する際、少なくとも2,000ポンドを値引きすると発表した。英国ではすでに独BMWなどが同様のスキームを導入しており、フォードも足並みを揃えて顧客が他社に流れるのを防ぐ。

値引きの対象となるのは2009年12月31日までに登録されたディーゼル車とガソリン車からの買い替えで、古い車両は廃車にすることが条件。値引き額は車種によって異なり、「フィエスタ」や「Bマックス」などの乗用車で最大4,000ポンド、「トランジット・クーリエ」などのバンでは最大7,000ポンドとなっている。奨励措置の適用期間は9月1日～12月31日。

英政府は7月、電気自動車への完全移行を目指し、2040年までにディーゼル車とガソリン車の販売を全面的に禁止する方針を打ち出した。これを受けてBMWのほか、独ダイムラーの高級乗用車メルセデス・ベンツ、仏グループPSA傘下の英ボクソールが買い替え奨励措置の導入を発表している。