走行中に給電する技術、半導体のクアルコムがIAAで公開

半導体大手の米クアルコムが走行中の電気自動車(EV)に電力を供給する技術を開発した。仮に実用化されると、EV普及のネックとなっている航続距離と充電時間の問題が一気に解決されることから、注目を集めそうだ。14日に開幕するフランクフルト国際モーターショー(IAA)で公開する。

同社が開発したのは非接触型の充電インフラを道路に設置して充電する技術。充電容量は時速120キロで走行中でも20キロワットに上り、理論的には給電のために停車することなく走行し続けることができる。

同インフラの設置コストが道路1キロ当たりどの程度になるかについてクアルコムは試算していないものの、同社の技術者は10〜15年で実用化される可能性があるとの見方を示した。

EVにはガソリン車などに比べてフル充電で走行できる距離が短いうえ、充電に要する時間も長いという難点がある。これが割高な販売価格とともにEV普及のネックとなってきた。

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