英とEUの第4回離脱交渉、1週間延期に

英政府は12日、次週に予定していたEUとの4回目の離脱交渉を1週間延期すると発表した。難航している交渉の進展に向けて、準備が必要なためと説明しているが、英国側の事情が背景にあるもようだ。

6月に開始された離脱交渉は、英国がEUに支払う「清算金」の問題など入り口の交渉でつまずいており、8月28~31日に行われた第3回交渉は大きな進展がないまま終了した。次回は18日に開始されることになっていた。

英政府の報道官によると、双方は12日、同交渉を延期することで合意。これによって次回の交渉は25日から行われることになった。

同報道官は延期の理由について「双方の高官が協議した結果、交渉を進展させるためには交渉担当者により多く準備時間を与える必要があると判断した」としている。しかし、EU筋はAFP通信に対して、英国の政治日程を考慮したと指摘。ロイター通信は英メイ首相が離脱問題をめぐる重要な演説を22日に行う予定であるため、英国側が交渉延期を望んだと報じている。

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