ロシア石油最大手の国営ロスネフチは18日、イラク北部のクルド人自治区の天然ガスパイプライン敷設計画に参加すると発表した。
同プロジェクトは建設・所有・運営・移転(BOOT)方式で実施される。ロスネフチはパイプラインの所有・運営権を取得し、送ガス料金などで資金を回収する。年内にも自治区政府とプロジェクト協定に調印する予定だ。
天然ガスパイプラインは短期で整備し、2019年に自治区内供給を、20年には輸出を開始する予定だ。自治区内では火力発電所や工場が主な供給先となる。国外ではトルコ、欧州が仕向け先で、年最大300億立法メートルを輸出できるようになる。
ロスネフチは同自治区内で5つの鉱区の開発権益を持つ。