デジタル地図のヒア、中国3社が出資断念

デジタル地図サービスの蘭ヒアは26日、中国のカーナビゲーション向け地図情報大手・四維図新(Navinfo)、ネットサービス大手・騰訊控股(Tencent)およびシンガポール政府投資公社(GIC)の3社がヒアに計10%を出資する計画が中止されたことを明らかにした。米国の外国投資委員会(CFIUS)から承認を得られなかったため。不承認の理由は明らかにされていないものの、ヒアには米半導体大手インテルが出資していることから、技術流出などを懸念したとみられている。

ヒアは2015年までフィンランドの通信機器大手ノキアの子会社だったが、自動運転車の実用化や車両のIoT化(コネクテッドカー)に伴う次世代サービスに欠かせないデジタル地図の有力企業であることから、独高級車大手のダイムラー、BMW、アウディが共同買収。インテルは今年に入って資本参加した。パイオニアも9月に資本提携合意しており、1%未満の出資を行う予定だ。

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