BASF(化学)―表面加工のベンチャーに出資―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、投資子会社BASFベンチャー・キャピタルを通して表面加工技術の新興企業アプライド・ナノ・サーフェシズ・スウェーデン(ANS)に出資すると発表した。出資額と出資比率は明らかにしていない。

ANSはスウェーデン中部のウプサラに本社を置く企業で、摩擦と摩耗を低コストで軽減する表面加工技術を持つ。顧客企業と50以上の開発プロジェクトを展開しており、今回の調達で得た資金は弁機構(バルブ・トレイン)、シリンダーライナー、連接棒など激しい摩擦にさらされる自動車部品分野での量産化技術の開発に充てる。また、同技術の適用対象を油圧モーター、削岩機、ポンプ、チェーン、ギヤ、コンプレッサーなど自動車以外の分野に拡大することにも活用する考えだ。

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