家庭用ロボット、消費者の過半数が前向き 普及期目前に、家事・家屋監視・芝刈りで需要

家庭用ロボットを肯定的に評価する消費者が多いことが、独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。それによると、そうした機器を「今後利用することが考えられる」との回答は42%に上った。15%は「すでに利用している」ことから、57%が利用に前向きということになる。Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は「洗濯機と食洗器は50年以上前に家庭に入り込んだ。現在は家事の自動化の2度目の大波が押し寄せようとしている」と述べ、家庭用ロボットの普及が今後、本格化するとの見方を示した。

家庭用ロボットの利用に前向きな消費者にどの分野で利用するかを質問したところ、最も多かったのは掃除など家事で、82%に達した。これに家屋の監視(49%)、芝刈り(41%)が続いた。学習・家庭教師は15%、介護は14%にとどまった。

一方、家庭ロボットを「利用する考えはない」と回答した人は26%だった。その理由では「ロボットに仕事を任せたくない」が37%で最も多く、これに「ロボットを使う必要性を感じない」(33%)、「ロボットの性能は不十分だ」(26%)、「ロボットの操作法が分からない」(20%)、「ロボットを信用できない」(17%)、「ロボットについてよく考えたことがない」(14%)が続いた(複数回答可)。

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