独乗用車販売見通し引き上げ、今年4%増に

独自動車工業会(VDA)は4日、今年の国内乗用車新車販売予測を上方修正した。国内外のメーカーが打ち出した旧型ディーゼル車下取りキャンペーンの効果で新規受注が伸びているためで、前年比横ばいの335万台にとどまるとしていた従来予測を同4%増の350万台へと引き上げた。

ドイツでは窒素酸化物(NOx)の排出量が多いディーゼル車の走行禁止が現実味を帯びていることから、メーカー各社は回避策の一環として旧型ディーゼル車を下取りに出して新車を購入する顧客に大幅な割引を行うキャンペーンを8月に開始した。これを利用して新車を注文する消費者が多いことから、VDAは今年の販売予測を引き上げた。

VDAによると、1-9月の乗用車新車登録台数は261万1,900台で、前年同期を2%上回った。9月は前年同月比3%減の28万8,100台。比較対象の昨年9月に比べ営業日数が1日少なかったことが響いた。

9月の国内乗用車生産台数は52万2,780台で、前年同月を1%下回った。同輸出台数は1%増の41万100台。1〜9月の累計は生産台数が前年同期比2%減の427万3,000台、輸出台数が1%減の330万5,200台だった。

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