ダイムラー―持ち株会社化―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は16日、すべての事業部門を法的に自立した子会社へと改め、同社本体を持ち株会社化する計画を明らかにした。市場と顧客ニーズの変化に柔軟かつ迅速に対応できる体制の構築が狙いで、ディーター・ツェッチェ社長は「競争力を保ち利益を持続的に確保するためには常に発展し急速な環境変化に対応できなければならない」と強調した。今後は持ち株会社化に向けた調査をさらに進めるほか、従業員代表と協議。取締役会と監査役会の決議を経て株主総会で最終決定を下す。早ければ2019年の株主総会で決定する。

ダイムラーではすでに金融部門ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズ(DFC)が法的に自立した子会社となっているものの、その他の事業部門は自立していない。今後は乗用車とバンからなる新部門と、トラック・バス部門も自立した子会社へと転換。ダイムラーは3つの事業会社を傘下に持つ持ち株会社となる。

上部へスクロール