BMW―中国で合弁交渉、ミニ生産に向け―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)が小型車ブランド「ミニ」の中国生産に向けて現地同業・長城汽車と交渉を進めている。ブルームバーグ通信が報じ、両社が追認したもので、合弁会社を設立する方向だ。交渉がまとまれば欧州域外で初めてミニが生産されることになる。

ミニは現在、英オクスフォードと蘭ボルンで生産している。中国で販売する車両はすべての輸出で、昨年は2万5,000台に上った。

BMWはこれまで、中国市場向けの車両を現地提携先の華晨汽車と共同で生産してきた。新たに長城汽車と合弁生産を目指す背景には、同国販売台数を伸ばしたいという意向のほか、中国で生産・販売する車両の10%以上を電気自動車(EV)などの「新エネルギー車」とすることをメーカーに義務づけるルールが19年から導入されることがある。BMWは同年に投入するミニEVモデルを中国でも生産し、同販売比率規制に対応する考えとみられる。

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