信越化学が独拠点に投資

信越化学工業は19日、セルロース誘導体事業の強化のために200億円の設備投資を行なうと発表した。直江津工場と独ヴィースバーデンにある子会社SEタイローズ(SE Tylose GmbH & Co. KG)で実施。ともに2019年半ばの完了を目指す。品揃えを拡充することで幅広く需要を取り込み、セルロース事業の更なる成長を目指す。

信越化学は1962年に直江津工場でセルロースの生産を開始。その後、生産能力を拡大するとともに、03年にはスイス化学大手クラリアントからセルロース事業(現SEタイローズ)を買収し事業を拡大してきた。16年には米国ルイジアナ州でもセルロースの一品種であるヒドロキシエチルセルロースの生産を開始し、日欧米の3拠点体制を構築した。

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