Ifo経済研究所が25日発表した10月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月を1.4ポイント上回る116.7となり、過去最高を更新した。同指数の改善は3カ月ぶり。現状判断と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに大きく上昇しており、Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は勢いに満ちている」との見方を示した。
現状判断指数は1.1ポイント増の124.8、期待指数は1.6ポイント増の109.1へと上昇した。景気の見通しが良好なうえ、次期政権の樹立に向けた4党の予備交渉で公共投資拡大と税負担軽減の原則合意が成立したことが反映されたもようだ。
部門別でみると、製造業では現状判断と期待指数がともに過去最高を更新した。けん引車は投資財業界で、特に機械が好調という。工場稼働率は0.4ポイント増の87.1%に達し、長年の平均(83.7%)を3.4ポイント上回った。
卸売業では両指数とも低下した。水準自体は高い。小売業では両指数が大きく上昇。値上げの動きが強まっている。
建設業では現状判断がやや悪化したものの、期待指数が好調で、景況感指数は過去最高を記録した。