ドイツ自動車大手ダイムラー(シュツットガルト)が20日発表した2017年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は22億6,800万ユーロとなり、前年同期から17%減少した。ディーゼル車のリコール(無料の回収・修理)、排ガス制御ソフト修正の費用が響いた。
同期の販売台数は9%増の82万4,100台に拡大し、売上高は6%増の408億700万ユーロに伸びた。しかし、同社のディーゼル車が排ガス規制逃れのため違法ソフトウエアを搭載している疑いが浮上し、高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」のディーゼルエンジン車でリコール(回収・無償修理)を実施。さらに、ドイツ政府との合意に基づき、旧式ディーゼル車の排ガス制御ソフトを修正し、窒素酸化物(NOx)排出を削減する取組みに着手したため、合わせて4億ユーロを超えるコストが生じ、収益が悪化した。営業利益も14%減の34億5,800万ユーロに落ち込んだ。