市場調査大手のGfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の11月向け予測値は10月の確定値(10.8)を0.1ポイント下回る10.7となり、2カ月連続で落ち込んだ。所得の見通しに関する指数の低下が響いた格好。数値自体はこれまでに引き続き高く、景況感に陰りは出ていない。
所得の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から4.0ポイント減の48.7となり、2カ月連続で落ち込んだ。インフレ率は1.8%(9月)と欧州中央銀行(ECB)が警戒水準とする2%を下回っているものの、食料品や自動車燃料など消費者が値動きに敏感な商品で価格の上げ幅が大きいことが響いたもようだ。所得見通し指数の水準自体はこれまでに引き続き極めて高い。
景気の見通しに関する10月の指数(同)は10.1ポイント増の43.5となり、2カ月連続で改善した。政府が今年の国内総生産(GDP)予測を従来の実質1.5%から2%へと上方修正するなど経済見通しの明るさが反映された格好。
高額商品の購入意欲に関する10月の指数(同)も2.2ポイント増の59.2へと上昇した。