日野自動車、ロシアに組立工場を建設

日野自動車(東京都日野市)は10日、ロシアのモスクワ州ヒムキ市に組み立て工場を建設すると発表した。9日に、モスクワ州と同社の現地販売子会社の日野モーターズ・セールスが協力契約に調印した。新工場は2018年春に着工し、2019年中ごろに生産を開始する予定。

新工場では主に、小・中型トラックを生産する。現地生産により、今後の成長が見込まれるロシア市場で、販売拡大に向けた競争力を強化するとともに、HINOブランドを現地に定着させていく。

中型トラックは2019年中ごろから、小型トラックは2020年中ごろから生産を開始する予定。生産台数は小・中型トラック合わせて年約2,000台、従業員は50人を新たに雇用する予定。建設投資は総額で約18.9億円(約10億ルーブル)を見込んでいる。新工場は、モスクワの中心部から北西へ約1時間、シェレメーチエヴォ国際空港からは約15分の距離にある。

現地子会社の日野モーターズ・セールスは2008年7月の設立。出資比率は、日野自動車が65%、三井物産が35%。モスクワ本社とウラジオストク支社の2カ所に拠点があり2017年9月末時点の従業員数は56人となっている。

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