生産技術の将来の課題に取り組むためのイノベーションセンター。独ザクセン州のケムニッツにあるフラウンホーファー工作機械プレス技術研究所(IWU)内で9月8日に開設された。生産のデジタル化における産学連携の強化を目的とし、大学や研究機関との研究成果の迅速な実用化・産業化を支援する。
同センターでは、中小企業の活発な参加も促し、企業の成長や地域の生産技術の開発拠点としての競争力を高めていく。
例えば、プレス成形用の金型は、金型の生産、試作、調整など、実際の生産に投入できるまでに平均で約6週間かかる。同プロセスにロボットや人工知能を導入し、金型生産にかかる時間を短縮できれば競争力を高めることができる。
同センターは、ケムニッツ工科大学、フラウンホーファー・エレクトロナノシステム研究所(ENAS)、フラウンホーファー工作機械プレス技術研究所(IWU)が調整役となっており、ザクセン州やフラウンホーファー研究機構が資金支援している。