化学大手の独BASFは10日、ルートヴィヒスハーフェン本社工場のシトラール生産施設火災事故に伴い発動している不可抗力条項の対象を拡大すると発表した。復旧に時間がかかるためで、新たにビタミンA、ビタミンE、一部のカロチノイド製品を対象に加えた。
ルートヴィヒスハーフェンのシトラール工場では10月31日に火災が発生した。同社はこれを受けて、シトラールとイソプレノールを原料とする香料ですでに不可抗力条項を発動。契約顧客に対する供給義務を自ら解除した。
同社はシトラール工場の操業をいつ再開できるかについて、現時点で情報を出していない。