安川電機、スロベニア工場を着工

安川電機(福岡県北九州市)は2日、スロベニアのコチェービエに建設する産業用ロボット工場の鍬入れ式を行った。約2,500万ユーロを投資して、工場と開発センターを建設する。従業員数は約200人を見込んでいる。今回の措置により、納期を短縮できるほか、欧州の市場ニーズや技術トレンドに対応した製品の供給が可能になる。

新工場では2018年から、産業用ロボット「モートマン」の生産を開始する予定。将来は同工場で欧州市場におけるロボット需要の約80%に対応できるようにする計画。

同社のロボット部門では現在、欧州に従業員約960人を抱えており、うち約3分の1がドイツに勤務している。また、欧州では約350人のエンジニアが開発・アプリケーション業務に従事している。

■ 欧州で3件の大型建設プロジェクトが進行中

欧州ではこのほか、3件の大型建設プロジェクトが進行している。フランスのナントでは、床面積1万平方メートルを超える生産・オフィスの建設工事が、スウェーデンのトーシュオースでは、新しい生産棟とオフィスの建設工事が進んでおり、これらは2018年末に完成する予定。

ドイツ南部のアラースハウゼンにあるロボット事業の欧州本部でも拡張工事が行われている。生産・物流面積を4,000平方メートル、オフィス面積を1,200平方メートル拡張する計画。新しい建物へは2018年1月に入居できる予定。

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