自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が16日発表した10月のグループ販売台数は前年同月比8.2%増の94万800台と大きく伸びた。すべての主要ブランドで増加。地域別では南米が大幅に拡大した。
南米の販売台数は4万5,500台となり、前年同月比で53.7%増加。主力のブラジルは67.6%増えて2万6,700台に達した。
中東欧も15.5%増の6万6,200台と2ケタ台の伸びを記録した。ロシアは18.4%増の1万7,400台だった。
西欧は1.4%の28万4,300台で、最大市場のドイツは0.8%増の10万3,400台と小幅な伸びにとどまった。
アジアは8.6%増の42万4,000台で、主力の中国は9.4%増の39万8,100台だった。
北米は8万1,700台で6.6%増加。米国は10.1%増の5万2,200台と2ケタ台の伸びを記録した。
主要ブランドで伸び率が最も大きかったのは乗用車のセアトで、23.3%増の4万200台を記録した。シュコダも9.7%増の10万7,400台と好調だった。VWブランド乗用車は7.7%増の55万900台、アウディは5.3%増の15万8,700台、ポルシェは2.3%増の2万200台。商用車ではMAN(22.5%増の1万700台)とスカニア(15.9%増の8,500台)が2ケタ増となり、VWブランド商用車(7.1%増の4万3,000台)も前年同月を大きく上回った。
1〜10月のグループ販売台数は前年同期比3.2%増の874万7,500台に拡大した。すべての主要地域で増加。南米(24.5%増)と中東欧(12.8%増)は2ケタ台の伸びを記録した。北米は5.0%増、アジア太平洋は1.6%増、西欧は1.3%増だった。
ブランド別ではセアト(14.4%増)が特に好調で、MAN(9.9%増)、スカニア(9.7%増)も約10%の伸びを記録した。VWブランド商用車は5.1%増、シュコダは4.2%増、ポルシェは4.1%増、VWブランド乗用車は3.2%増。アウディは中国ディーラーが5月まで販売をボイコットした影響で1.3%減少した。