スペイン2位銀行のバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)は11月29日、国内の不動産事業の大半を米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントに売却することで合意したと発表した。中核事業に経営資源を集中する戦略に沿ったもので、売却額は約40億ユーロに上る。
BBVAが売却するのは、約7万8,000件の不動産。サーベラスと設立する合弁会社に移管した上で、同合弁会社の株式80%をサーベラスに売却する。対象となる不動産の簿価は計130億ユーロ程度という。2018年下期の売却手続き完了を予定している。
スペインは2008年に不動産バブルが崩壊。これが引き金となって金融危機に陥り、景気後退が続いていた。しかし、2013年から景気が回復し、不動産価格も持ち直している。サーベラスは同国不動産市場のさらなる復調を見込み、今回の投資を決めた。