中国化工が独子会社を中国で上場

中国の国有化学大手・中国化工集団は11日、ゴム・プラスチック加工機械子会社の独クラウス・マッファイを上海市場で上場する計画を発表した。ドイツ企業の中国市場上場は初めて。クラウス・マッファイの事業拡大資金12億人民元(1億5,000万ユーロ)を同国の投資家から獲得する。

上場に向けてクラウス・マッファイは中国化工の傘下企業である青島天華院化学工程の子会社となる。また、中国化工は自社のタイヤ・ゴム製造機械工場3カ所を青島天華院化学工程に移管する。

クラウス・マッファイは2016年、中国化工に買収された。事業は順調に伸びており、2016年の売上高は前年比5.0%増の12億7,000万ユーロに拡大。今年は13億ユーロを超える見通しだ。

クラウス・マッファイは上海上場後も本社をミュンヘンにとどめ、同拠点を中心に国際事業を展開していく。労組と従業員代表の事業所委員会は同上場計画を支持しており、ペーター・クラール事業所委員長は「ドイツと欧州の雇用が維持される」との見方を示した。同社の世界の従業員数は8月時点で5,000人を超えた。今年の新規採用は年末までに計350人に達する見通しという。

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