独エネルギー大手のRWEとEnBWは14日の共同プレスリリースで、ハンガリーの火力発電会社マトラの保有株合わせて72.6%を東欧のコンソーシアムに売却すると発表した。中核事業の属さないため。取引金額は公表しないことで合意した。独禁当局とハンガリー・エネルギー庁の審査を経て売却手続きが来年第1四半期に完了すると見込んでいる。
マトラは主に褐炭発電事業を展開。このほかバイオマス、太陽光、天然ガス発電事業も手がけている。発電能力は約960メガワットで、雇用規模は2,000人強に上る。
RWEは同社株50.9%、EnBWは同21.7%を保有している。両社は保有株を、チェコ同業のEPホールディングがハンガリーの投資家レーリンツ・メーサーロシュ氏と結成したコンソーシアムに売却する。
RWEは発電事業をドイツ本国と英国、ベネルクスに集約する。EnBWは再生可能エネルギー事業へと軸足を移しており、マトラへの出資を非戦略出資と位置づけていた。