最大出力450キロワットの自動車用急速充電システムの開発に取り組む共同研究プロジェクト「ファストチャージ(FastCharge)」がドイツで実施されている。充電時間を大幅に短縮し、電気自動車の利便性を高めることを目指している。コンバインドチャージングシステム(CCS)式の充電設備となり、2018年にはプロトタイプを発表する計画。
同プロジェクトでは、電圧900ボルト、電流500アンペアで15分以内に充電できるシステムを開発する計画。部品の負荷を低減するため、ケーブルやソケット、コンセントなどを充電中に冷却する技術などを研究するほか、自動で登録・決済するシステムの開発にも取り組んでいる。
プロジェクト期間は3年で、ドイツの自動車大手BMWが主導役を務める。また、高級スポーツカーメーカーのポルシェ、電機大手のシーメンス、充電ソリューションを提供するAllego、充電システムや制御装置を開発するPhoenix Contact E-Mobilityがプロジェクトに参加している。さらに、資金面では、独連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)が支援している。