独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手ポルシェが、スロバキア南部のピエスチャニ近郊に電気自動車(EV)部品製造のための新工場を建設するもようだ。地元メディアが6日報じたところによると、同社の金型製造子会社はこのほど約20万平方メートルの用地を購入した。
ポルシェは2015年、スロバキアの機械設備製造会社クーカ・エンコを買収し、チェコ国境に近いドゥブニツァ・ナド・ヴァーホムの工場を車体用の金型製造拠点として整備した。従業員数は約170人。ポルシェのSUV「カイエン」はVWのブラチスラバ工場で生産されている。
スロバキアではすでにVWがブラチスラバ工場でEVモデル「e-UP!」の生産を開始している。仏PSAプジョーシトロエンも西部のトルナヴァ工場で2020年からEV製造を開始する計画だ。中国吉利汽車傘下の小型EVブランド「知豆」も工場建設地を探しているという。