ルフトハンザ・ドイツ航空の整備子会社ルフトハンザ・テヒニクと独航空機エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズは5日、ポーランドに折半出資のエンジン保守会社エンジン・メンテナンス・ヨーロッパ(EMEエアロ)を設立したと発表した。今年2月の基本合意に基づくもので、営業を開始する2020年までに総額1億5,000万ユーロを投資する。従業員は800人前後となる見通し。
新会社は、米エンジン大手プラット・アンド・ホイットニーのターボファンエンジン「PW-1000G」の保守サービスを提供する。処理能力は年間400基強の予定。同エンジンはエアバス「A320ネオ」などに搭載されている。
MTUエアロは2009年にポーランド・ジェシュフ工場の操業を開始し、13年から拡張を進めている。同工場ではPW-1000G向けに低圧タービンも組み立てている。
ルフトハンザ・テヒニクは今年9月にも、ポーランド南西部のシロダ・シロンスカで米GEアビエーションと合弁するエンジン保守工場を着工したばかりだ。新たな合弁でポーランド事業を一段と強化する。