仏自動車部品大手のヴァレオは、米ラスベガスで開催中の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(2018年1月9~12日)に電気自動車や自動運転に関する技術を出展した。
低電圧(48ボルト)の電気駆動システムを搭載した純粋な電気自動車のプロトタイプは、2人乗りの小型車で、最高速度は時速100キロメートル、1回のフル充電による航続距離は約100キロメートル。都市部での走行に適している。高電圧の電気駆動システムを搭載した車両に比べ、約20%経済的という。高電圧システムに必要な安全装備などを必要としないため、車載部品やシステムが少なくなるためで、ヴァレオでは、販売価格で約9,000ドル(約7,500ユーロ)を見込んでいる。
このほか、フランス企業のNavyaがCESに出展した純粋な電気自動車の自動運転タクシーには、ヴァレオのレーザースキャナー「SCALA」7基が搭載されている。ヴァレオによると、「SCALA」は自動車向けに設計したライダー(LiDAR)スキャナーとしては市場初の量産品となる。同製品は150メートル、角度145度の範囲内の停止または動いている物体を認知することができる。